『食堂かたつむり』
ずっと前、新聞か何かで書評を読んで、「是非読みたい!」と図書館に予約していた本です。何故読みたかったのかというと、おいしそうなものがたくさん出てくるらしいから・・という非常に食いしん坊な理由でした。
〈ストーリー〉
25歳の倫子は、同居していたインド人の彼にお金や家財道具を持ち逃げされ、10年ぶりに故郷へ帰る。何も変わらない故郷で、倫子は「食堂かたつむり」を開くことにする。1日1組だけ。事前に希望を聞いて、その人にあった料理を考えて出す。厳選した食材を使って、手間と気持ちをこめて作る倫子の料理で、食堂かたつむりを訪れた人たちに幸せが訪れる・・。
主人公の倫子さん。もう天才的に料理がすごい!りんごからパン酵母をおこし、果てはガラス窓にぶつかって息絶えたハトの羽をむしり、ローストして食べたりする。いろいろな料理店でアルバイトをしていた、という設定ではあるけど、ハトの羽をむしれるなんて、そうそういないよね^^;。
それから、えっ?こんな組あわせどうやって思いつくの?という料理ばかりがでてくる。あまりにも身近にない組み合わせで、味の想像がしづらいのが難点。。でもお客さんはみな、「おいしかった」といい、願い事がかなったり、あったかい気持ちになったり、幸せが舞い降りたりするのが素敵なところ。
シチュエーションはちょっと大げさで、無理やり^^;なところもあるけど、私は料理にはそういう力があると思っています。どれほど名のあるシェフが作った料理でも、「口に合わない」と幸せな気持ちにはなれないでしょう。その人が、その時に、一人で、もしくは友人と、もしくは家族と食べたいものを考えてサーブできるなんて、やはりこの主人公は天才ではないかと思います。
そういう意味では、家族の好みを熟知し、「今日はだんなさんはきっとこれが食べたいと思う」とか、「今日は体育があったし、ガッツリ系でいくか・・」など、毎日のメニューを考えるお母さんははスーパーシェフだなぁなんて思いました。私も日々、そうありたいと台所にたっています。もちろん、「今日、社食でもしょうが焼きだったよ~」なんて時もありますが、まあ、それはそれで、その日の夫はしょうがやきが食べたかった!という点ではビンゴ!なわけです。
本の感想としては星2つ(★★☆☆☆)でしょうか。
ネットにあふれる多くのコメントがいうように、気をてらいすぎて突拍子もない事が起きたり、やっぱりねぇ~とミエミエのストーリー展開だったり。何より、この文体、誰かのと同じ香りがする。よしもとばなな?角田光代?
ということで、著者の独自性が感じられなかったのも★2つの理由。他に著者の本を読んでみたいと思います。
早速、図書館の予約を入れました。







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