読書の秋 3冊
最近は本は買うよりもっぱら借りる派なのですが、久しぶりに買ってもいいかなという本に出会いました。2009年本屋大賞を受賞した湊かなえさんの『告白』という本です。
もともと、この本の第1章「聖職者」が賞を受賞していて、その続編という形で書かれた本です。各章ごとに違う登場人物の視点で話が進められていきます。同じ物事を違った視点からみる面白さ。最後の最後まで息もつかせず、一気に読んでしまいました。
どのエピソードをとってもネタバレになってしまいそうなので、あらすじは書きません。先生と、生徒と、その親とがそれぞれの思惑で事をすすめていく。ちょっとぞっとする話ですが、最後はなんともいえない爽快感。ん?これを爽快といってしまう私はちょっと悪い人かも。
そして、昨日読み終えたのが、湊さんの第2作目『少女』です。これも、女子高生2人をかわるがわる語り部として登場させて話がすすんでいくところは同じ。これまた、登場人物がいろいろ複雑にからんで、最後読み終えて、また最初のページに戻る・・といった感じでした。文芸書というよりミステリー。この人は今後どうかかわっていくのだろう・・なんて深読みしながら読むのがおもしろいです。これも、あらすじをかくと即ネタバレになりそう・・。
そして、この本の前に読んだのが、天童荒太さんの『悼む人』。偶然にも、この本も章ごとに語り部がかわり、それぞれの視点で物語がすすめられていきます。人が亡くなった場所を訪ね歩き、亡くなった人が誰を愛し、誰に愛され、どんなふうに感謝されていたのかを心に刻む。これを主人公は「悼み」とよんでいます。お悔やみでもなく、哀悼でもなく、「悼む」。いつしか人は、主人公を「悼む人」とよぶようになります。
「永遠の仔」もそうでしたが、とにかく暗く重い話。そうしなければ自分の存在が見出せない人も実際にはいるのでしょう。反面、なんと平凡で平和な私の生活。まったく相容れないようで実は表裏一体なのかもしれない。そんなことを考えた本でした。
読み始めると活字中毒のごとくとにかく本が読みたい。
今は何も手元にないので、子どもが借りたモーツアルトの伝記なども読んでみました。簡単に、でも忠実に書いてあってなかなか読み応えあり、です。次はベートーベンを借りたい!と姫。親子で図書館詣ではまだまだ続きそうです。

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